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「エフエムひこね」開局20周年 地元情報サイト・LINEで情報発信強化

エフエムひこねコミュニティ放送の小幡善彦社長

エフエムひこねコミュニティ放送の小幡善彦社長

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 彦根のコミュニティーFM「エフエムひこねコミュニティ放送」(彦根市立花町)が9月29日で開局20周年を迎えた。

エフエムひこねコミュニティ放送の堀江雄斗さん

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 同局は2002(平成14)年、滋賀県初のコミュニティーFMとして彦根市、豊郷町、甲良町、多賀町、愛荘町、東近江市一部を放送エリアとして開局。現在、彦根市、豊郷町、甲良町、多賀町と防災協定を結んでおり、災害時には避難情報などを伝える「災害メディア」としての役割を担う。同局では、オリジナルの番組や行政からのお知らせやニュースの他、地元の団体や滋賀大学生による番組を放送。スマートフォンアプリ「FMプラプラ」を使えば、ラジオがなくてもスマホで聴ける。

 20周年を機に7月、地元情報サイト「ラジから」と公式LINEを始めた。「ラジから」では番組の聴き逃し配信のほか、地元の店を写真や音声で紹介。サイト閲覧者限定のクーポン配布なども行う。社長の小幡善彦さんは「このサービスのシステムを全国の地域ラジオ局が運営し収益化を目指せるようにしたい」と話す。クラウドファンディングで10月5日から、システム構築の支援を目的に協力を呼びかける。LINEでは、イベントの案内や「ラジから」の掲載店舗などを紹介。

 小幡さんは「20年前は携帯端末が普及しておらず、情報の伝達手段はテレビ、新聞、ラジオだった。今の時代は誰もが持っている携帯端末に情報を提供していくことも大切。今後はラジオ局の強みを生かした情報を発信できるようにしたい」と新たな意欲を見せる。

 「おかげさまで20年、ラジオ放送局を続けられた。20年続けていく中で生活におけるラジオの変化を感じており、ラジオ以外の情報伝達方法も模索していく。だが、原点はラジオ。これからも地域の方に有益な情報を届けられるよう、楽しんで聴いてもらえるように局を運営していく。紹介させていただく店や企業にも喜んでいただき、地域が盛り上がれば」と小幡さん。「アプリやウェブでラジオに親しみのない人たちにもラジオの面白さや存在を知ってほしい」とも。

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