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愛荘町産のショウガを使ったノンアルビール 地域おこし協力隊員が商品化

(左から)村木亜弥香さんと有村国知町長

(左から)村木亜弥香さんと有村国知町長

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 愛荘町の地域おこし協力隊員で「村木食料品店」を運営する村木亜弥香さんが、愛荘町産のショウガを使ったノンアルコールビールとコンブチャ「リタオフ」の販売を始めた。村木さんが7月12日、愛荘町役場で発表した。

愛荘町産のショウガを使った「ノンアルコールビール」と「コンブチャ」=「リタオフ」

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 江戸時代はショウガの一大産地だった愛荘町。村木さんは「現在、愛荘町内にショウガ農家は1戸のみといわれるほどわずかだが、商品を通じて愛荘町のショウガを知ってもらい、消費量が増えることで生産農家も増えるという循環ができれば」と期待を込める。

 クラフトビールや日本酒を手がける村木さん。今回の商品開発のきっかけについて、「愛荘町は子育て世帯が多く、車移動が多い。子どもから大人まで、さまざまな人が楽しめるような商品を開発したいと思った」と振り返る。

 商品では、ショウガを栽培する時に使われた「種ショウガ」や、ノンアルコールビールには日本酒に使えなかった酒米、米の大きさがそろっていない中間米を原料に使う。これらの原料は全て愛荘町で生産されたもので、本来使い道がなかったものを使い、「アップサイクル」できる仕組み。

 ノンアルコールビール(550円)は「爽やかなショウガの香りにドライ系でホップの味が強く感じられるのが特徴」だという。コンブチャ(350円)は子どもでも飲みやすいよう、ショウガの香りは控えめにして、微炭酸と炭酸なしをそろえる。

 原料となるショウガを栽培する農家の小泉貴紀さんは「ドリンクにすることでショウガが苦手な人でも手に取ってもらいやすい。地元のショウガを知らない若い世代に新たに知ってもらえると思うと非常にうれしい。もっと認知を広め、町内でショウガを作る仲間を増やしたい」と意気込みを見せる。

 商品6種類のラベルは全国のアーティストから募り、選考を経て採用した。売り上げの一部は採用したアーティストに還元。今年は愛荘町限定ラベル2種も用意する。村木さんは「これからの暑くなる季節に幅広い世代に商品を楽しんでもらい、愛荘町のことを知ってもらうきっかけになれば」と意気込む。

 夏季限定で数量がなくなり次第販売終了。村木食料品店のホームページやイベントで販売する。

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