シルバー用品の販売や修理を手がけカフェスペースを併設する「DOG HOUSE(ドッグハウス)」(愛荘町中宿)がオープンして、12月20日で2カ月がたった。
店主は彦根出身の加藤貴崇さん。結婚を機に2003(平成15)年に愛荘町へ移住してきた。2年前、自身の体を壊し「健康」について考えたことが同店を開くきっかけになったという。「自分が年配になっても、健康について相談できたり、気兼ねなく立ち寄れたりする場所があれば」という思いから、若い世代から楽しめ、年を重ねても通えるよう、シルバー用品のセレクトショップとカフェを兼ね備えた同店をオープンした。
店は、自宅のガレージだった場所を改装。店頭のショールームには、個性的なデザイン性のあるつえやシルバーカー、電動カートなどのシルバー用品を扱う販売スペースを設ける。加藤さんは「年齢を重ねてから使うものでも、こだわりのおしゃれを楽しんでもらえれば」と話す。
店内にある薪(まき)ストーブの火の明かりや照明などは、高齢者にとって目に優しい明るさになるよう工夫する。一方、高齢者向けの店でありながら、店内は手すりなどの補助のみで、あえてバリアフリーにはしていない。加藤さんは「年配の方たちに『まだまだ自分たちは元気だ』と気が付いてもらえれば」とも。
カウンター席を設けたカフェスペースは、加藤さんがバックパッカー時代に使っていたかばんや、その時に手に入れたポスター、ジュークボックスなどを配置し、海外の雰囲気が漂う空間にしている。「幅広い世代の人が一つの空間で楽しめるようにこだわっている」という。
カフェメニューは、コーヒーや紅茶(以上450円)、カフェオレ(500円)などのドリンク、ハイボールやウイスキー(以上600円)などのアルコールメニューも用意。コーヒーは注文を受けてから、一杯ずつサイホンでいれる。
加藤さんは「当店と出会ってくれた人たちがハッピーになってもらえれば」と話す。
営業時間は11時~17時(金曜は19時~22時も営業、木曜は19時~22時のみ営業)。月曜定休。