本年度の彦根市伝統的工芸品産業技術者の表彰式が1月14日、彦根市役所で行われた。
同表彰は、彦根市を代表する地場産業の一つで、経済産業省の伝統的工芸品に指定されている彦根仏壇の製造に従事し、伝統的技術の維持向上等に貢献する優秀な技術者を表彰するもの。
彦根市は1977(昭和52)年度から表彰を行っており、これまでに183人の技術者が受章している。48回目の本年度は、いずれも漆塗り師の大塚勉さんと石田克巳さんを表彰した。
大塚さんは1986(昭和61)年3月に永楽屋に入社し製造部に配属された。1990(平成2)年に製造主任となり、塗り全般などの業務に従事している。実務経験は38年。
石田さんは1980(昭和55)年3月に宮川仏壇に入社し、塗課に配属。1998(平成10)年4月に職長となった。実務経験は44年。
表彰式には和田裕行市長、彦根商工会議所の沼尾護会頭、彦根仏壇事業協同組合に所属する経営者らが出席。市長が2人に表彰状と記念品を渡した。表彰された2人は「技術者として、今回の表彰はとてもありがたい」と喜びを表した。