
彦根にゆかりのあるプロの音楽家が集まる「彦根エコーオーケストラ」の定期演奏会が3月1日、ひこね市文化プラザ(彦根市野瀬町)で開催される。今年で26回目。
ひこね市文化プラザの開館を記念し、彦根にゆかりのある音楽家らにより1997(平成9)年に結成された同オーケストラ。普段は国内外のオーケストラでそれぞれ活躍するプロの音楽家が年に一度、彦根に集まり、本格的なクラシック音楽を披露する。2000(平成12)年からはコンサートマスターを「東京シティフィル・コンサートマスター」の戸澤哲夫さんが務めている。
今回は、メンデルスゾーンの作品を特集。「弦楽のためのシンフォニア第10番 ロ短調」をはじめ、ベートーベン、ブラームス、チャイコフスキーの作品とともに4大バイオリン協奏曲とされる「バイオリン協奏曲 バイオリン協奏曲 ホ短調作品64(通称=メン・コン)」を、コンサートマスター戸澤哲夫さんのソロ(独奏)と指揮で演奏。後半には、メンデルスゾーンの交響曲第4番イ調整作品40「イタリア」を披露する。
同オーケストラでは、演奏会の前後に地元の子どもたちを対象に演奏会や音楽指導を行い、次世代の育成にも力を入れている。小中学生の時に、同オーケストラによる「楽器なんでも相談室」で指導を受けたことをきっかけに音楽の道に進み、その後、プロの演奏家となって同オーケストラに参加する演奏家もおり、今回の演奏会には3人が参加する。
定期演奏会に先駆け、彦根市内の小学4年生~中学3年生の児童・生徒とその保護者を対象に、2月28日には「公開リハーサル」を開催する。定員は100人。先着10人はステージ上で聴ける。
代表の大森啓史さんは「彦根にゆかりのあるプロ音楽家を中心とした当オーケストラは、結成から四半世紀以上の時を経て、ほかのプロオーケストラに引けを取らない緻密なアンサンブルと豊かな表現力を持つ音楽家集団へと成長した。私たちが集う、年に一度の演奏会をぜひお楽しみいただければ」と来場を呼びかける。
14時30分開場、15時開演。チケットは、一般=3,500円、大学生以下=1,500円。ひこね市文化プラザチケットセンターで扱う。