オーガニックハーブティーと焼き菓子などを提供するカフェ「本と喫茶 Simple（シンプル）」（愛荘町元持）が2月10日、愛荘町にオープンした。

寄贈された本が並ぶ本棚＝本と喫茶 Simple （シンプル）

　店主は、オーガニック茶メーカーに勤めていた経験を持ち、「ティーウェリスト」の資格を持つ店主の横田裕美さん。2023年、愛荘町の地域おこし協力隊員として茨城県から移住し、まちおこしの活動に取り組んでいる。

　店は、空き家になっていた築150年の古民家を借り、地域の人や友人の協力も得ながらセルフリノベーションした。玄関には土間があり靴を脱ぐスタイル。テーブル席、ソファ席、座敷、合わせて18席を設ける。奥の棚には寄贈された本を並べ、「とりかえっこシート」に必要事項を記入することで、本を寄贈したり、寄贈された本を受け取れたりする。「受け取り側と寄贈者がつながり、本を通して『思い』を交換できれば」と横田さんは話す。

　メニューはオーガニックハーブティーをはじめ、オーガニック紅茶やコーヒー、「季節のお薦め」ブレンドハーブティーなどのドリンクのほか、店内で焼き上げたオートミールクッキーやブラウニー、小麦粉を使わず米粉を使ったパウンドケーキなどの焼き菓子を用意する。「日によって異なるおやつが登場することもある」という。

　横田さんは「お茶や本を通して、新しい発見や気づき、自分と向き合うための時間になれば」と話す。

　営業時間は10時～17時。営業日はインスタグラムやLINEで知らせる。今後、お茶やコーヒーの講座も予定。