
プラモデル製作スペースを併設した模型店「THE GINZA BASE HIKONE(銀座ベースひこね)」(彦根市銀座町)が3月1日、彦根の銀座商店街にオープンした。
製作スペースの様子=「THE GINZA BASE HIKONE(銀座ベースひこね)」
店は商店街の2階にあり、長い間、空スペースになっていた元美容室を改装し、製作スペースと販売スペースを設けた。
店長を務めるのは、過去に彦根市後三条町にあった模型店「ピノキオ」(2016年閉店)で働き、長年のプラモデル愛好家である片山新也さん。店のオープンに関して、「仕事終わりに、プラモデル愛好家が気軽に立ち寄れる場所があればと思っていた。加えて、自宅での塗装が難しい人などが気兼ねなく作業できる場所も必要だと感じていた」と振り返る。
販売ブースでは、「ガンダム」「30ミニッツミッションズ」「30ミニッツシスターズ」「スケールプラモデル」「ミニ四駆」「美少女プラモデル」など幅広いジャンルのプラモデル300点以上を扱う。プラモデル製作に必要な塗料や工具も取りそろえる。今後はさらに品ぞろえを充実していく予定だという。
製作スペースには、個別で作業ができる作業台6台(製作用机=4台、塗装用机=2台)を置く。工具や塗料(有料)を利用でき、汚れを気にせず作業に集中できる環境を用意する。購入したプラモデルのほかにも、持ち込みのプラモデルも製作できる。
製作スペースは飲食物の持ち込みが可能。「(できれば)商店街の近隣店舗で購入してもらうことで商店街全体の活性化につなげたい」という狙いもあるという。市内にはプラモデル愛好家が集まるバーもあり、そうした店とも連携してプラモデルを通して街を盛り上げていきたいと考えているという。
来店したプラモデルを愛好する利用客からは「量販店ではない、プラモデル好きが集まる店ができてこれから楽しみ」などの声が聞かれ、製作スペースで作業していた客は「汚れを気にせず作業でき、あっという間に時間が過ぎている」と話していた。
片山さんは「オープン後、『ピノキオ』時代の懐かしいお客さまや知り合いが来てくれてうれしい。ここが『人が集まる場所』になり、銀座の街の活性化に貢献できれば」と期待を込める。
営業時間は19時~24時。製作スペースの利用料金は、基本料金が、60分=600円、30分=400円。以降10分ごとに100円加算。塗装道具を利用する場合は、別途200円が必要。