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子育て支援団体「ホドホド」、地域に根差した子育て支援続け10周年

「HotHot~ホドホド~」10周年。(左から)楠本えまさん、代表の國嶋理恵さん。「時代の変化とともに、子育て支援のニーズの変化も感じている」という

「HotHot~ホドホド~」10周年。(左から)楠本えまさん、代表の國嶋理恵さん。「時代の変化とともに、子育て支援のニーズの変化も感じている」という

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 彦根市で子育て支援を行う任意団体「HotHot~ホドホド~」が6月1日で10周年を迎えた。

HODOHODO七曲り

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 同団体は、代表の國嶋理恵さんが「仕事も家事も育児もほどほどに、誰もが居心地よく過ごせるように」という思いを込めて有志と共に2015(平成27)年に設立した子育て支援団体。地域の子育て世帯の経済的・心理的負担を軽くすることを目指し、多世代が集まれる居場所づくりや子育て世帯への支援を続けている。仏壇通りにある旧武田仏壇店(彦根市芹中町)の一角を拠点に、多岐にわたる活動に取り組んでいる。

 活動の柱の一つが、子ども服や制服のリユース活動。週に1度開く「HODOHODO(ほどほど)七曲り」では、300円の入場料で洋服10枚までを持ち帰ることができ、セレモニー用の衣装は無償でレンタルできる。学用品や制服、体操服のリユース品は、市の子育て支援課や社会福祉協議会、児童施設に提供され、どのような家庭環境の子どもでも安心して学校生活を送れるようサポートしている。

 リユース品の回収は、持ち込みのほか、市内の全小中学校をはじめ、企業や公共施設などに設置した回収ボックスで行う。設置当初は冷ややかな意見もあったが、今では多くの人からの支援を受けているという。

 そのほか、「HODOHODO(ほどほど)七曲り」に足を運びにくい人でも気軽にリユース品を利用できるよう、年2回リユースイベント「カエコト」も開いている。

 リユース活動のほかにも、未就学児が自由に遊べる広場「ほどほどcafe」(第2・第3火曜に開催)、こども食堂「ホドホド食堂」(月1回)を開催。長期休暇期間には、彦根市子育て支援課からの受託で、経済的な事情を抱える家庭に給食の代替となる弁当を配布するなどの子育て支援を行っている。

 國嶋さんは「最初は有志4人で始めた活動が、今では多くのボランティアスタッフが活動を担ってくれて支援の輪が広がっていることを実感する」と振り返る。「支援の輪が途切れないよう、この活動をしっかりと次世代に引き継ぐことも視野に入れ、これからも自分たちのペースで地域に寄り添った活動を続けていきたい」とも。

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