
浴衣姿で彦根のまちを楽しむ「ゆかたまつり」が8月2日、夢京橋キャッスルロードと四番町スクエア一帯(彦根市本町)で開催され、色とりどりの浴衣を着た市民など約1万人(主催者発表)の人出でにぎわった。
きものすなおさん(前列中央)と着付け体験イベントに参加した皆さん(写真提供=四番町スクエア協同組合)
彦根夢京橋商店街や四番町スクエア協同組合などで組織する「彦根ゆかたまつり実行委員会」が主催し、今年で29回目の開催となる。
夢京橋の沿道には、子ども縁日やステージ、キッチンカーや屋台などが並び、多くの人で行列ができていた。四番町スクエアでは、子ども向けのワークショップを中心とした「あわいろマルシェ」が行われたほか、彦根商工会議所青年部による手作りの縁日ブースなどが並んだ。
彦根出身で着付け講師のきものすなおさんによる着付け体験やトークイベントも開催。「地元で若い世代に着付けの楽しさを伝えたい」というすなおさんの思いから、中高生や大学生に無料で着付けを行った。
浴衣や甚平を着た人が参加できる抽選会では、「ニンテンドースイッチ2」などの景品を用意し、浴衣姿のひこにゃんも登場。ひこにゃんから景品を受け取った子どもたちは共に記念写真に収まっていた。
今年は熱中症対策として会場内に救護テントを設け、保冷材やスポーツドリンク、塩あめなどを用意した。主催者によると、大きな混乱はなかったという。
実行委員長で彦根夢京橋商店街振興組合理事長の藤田武史さんは「たくさんの方に夏の思い出を作ってもらえてうれしい。一期一会のおもてなしで皆さまに喜んでいただける商店街づくりを、これからも四番町商店街の皆さんと共に取り組みたい」と意気込む。
ミシガン州立大学連合日本センター(彦根市松原町)で語学留学中の日系アメリカ人、富樫恵さんは「彦根のまつりに行きたいと思い参加した。浴衣を着て、日本らしいキャッスルロードの街並みに溶け込むことができてうれしかった」と笑顔を見せていた。