
愛荘町給食センター(愛荘町川久保)が主催する「夏休み親子ふれあいクッキング」が8月7日、「まちのキッチンMACHIKICHI(マチキチ)」(豊満)で開催された。
同イベントは例年、愛荘町給食センターで行っていたが、今回は食育にも力を入れている地元産野菜を使った弁当店「マチキチ」(豊満)で開催した。同センター以外での開催は初めて。講師は同店店主の磯部美季さん。
普段は料理が苦手で面倒に感じている人にも、「親子で朝ごはん作りの体験を通して料理の楽しさを改めて感じてもらえれば」と企画した。当日は4組の親子12人が参加した。
当日のメニューは、地元の食材を使った具だくさんのみそ汁とおにぎり。米は継ノ農園(豊満)の米で、子どもたちは玄米を精米するところから体験した。おにぎりの具材は、カツオ、梅干し、焼きシャケ、タラコといった定番の具材に加え、ツナやクリームチーズなども並んだ。子どもたちは自分の好きな具材や、一緒に参加した保護者が喜びそうな具材を考えながら思い思いに選んでいた。中には、クリームチーズとシラスを組み合わせるなど、ユニークな組み合わせに挑戦する子どもの姿も見られた。
磯部さんは、地元の食材を紹介したり、組み合わせのおいしさをアドバイスしたりしながら、「決まりにとらわれず、自分でいろいろ試してみるといいよ」と子どもたちに声をかけていた。
みそ汁の具材には、町内産の地場野菜を中心に旬の食材を並べた。みそは白みそや地元産のみそを含む4種類を用意し、参加者は好みのものをブレンドして独自の味を作り上げた。だしは昆布だしとカツオを使い、だし作りも体験した。
参加者からは、「いつもと違う味が楽しめた」「クリームチーズを使った具に挑戦して新しい発見があった」などの声が聞かれた。「普段はご飯をあまり食べない子どもが今日はたくさん食べてくれた」と喜ぶ保護者の姿も見られた。
磯部さんは「おにぎりの具材の組み合わせを考える子どもから、『自由研究みたい』との声も聞かれ楽しんでくれたので良かった。料理は面倒くさいものではなく、楽しいものと伝わっていれば」と期待を込める。