
今年3月に滋賀大学データサイエンス学部を卒業した山口堅翔さんが彦根市内で7月に起業したスタートアップ「Diveto(ダイブトゥ)」(彦根市馬場1)が同大発ベンチャー「第6号」として認定され、8月6日、記者発表を行った。
滋賀大学発ベンチャー第6号に認定され、8月6日には滋賀県庁で記者発表会を行った (写真提供=山口堅翔さん)
業務課題に特化したAIアプリケーションの開発・販売を主な事業として展開する同社。今回、同大の教育研究に基づく新たな技術やビジネス手法を元に設立した「滋賀大学発ベンチャー」に認定された。
大阪府豊中市出身の山口さんは、「幼い頃から将来は起業したいと考えていた」という。コロナ禍で自宅浪人中にビジネス書を多く読み、「これからはAIやIT(情報技術)の時代」と考え、同学部に進学。学生時代には、飛び込み営業で彦根市内のアパレルショップから初めて仕事を受注し、ウェブサイトの制作を手がけたという。その後、個人事業主を経て起業した。
社名の「Diveto」には、「希望を持って自ら飛び込み、お客さまのためになる仕事をする」という思いを込める。現在は、土木建築業向け入札価格予測システムやAIを活用したデータ分析システムなどを手がけている。
勉強に励む子どもたちを支援する財団の設立も夢見る山口さんは「将来的には、人を育てることができるように会社を大きくしていきたい。DX(業務自動化)を進めたい企業や経営者の方は一度相談してもらえれば」と呼びかける。