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「彦根梨」の販売本格化 総合地方卸売市場でも開始

彦根総合地方卸売市場で彦根梨を購入する客たち

彦根総合地方卸売市場で彦根梨を購入する客たち

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 県内外から毎年人気を集めている「彦根梨(ひこねなし)」の販売が8月26日、彦根総合地方卸売市場(彦根市安食中町)で始まった。

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 彦根梨は、石寺町での減反政策の一環として1981(昭和56)年に4.5ヘクタールの地に梨が植栽されたのが始まり。平成以降、ほ場整備が行われ、1997(平成9)年12月に既存や新規の農家らが「彦根梨生産組合」を設立。農地5.1ヘクタールで農家14戸が栽培を本格化させた。以降、栽培地の拡大に伴って農家も増え、現在は17戸が10.4ヘクタールで栽培している。

 彦根梨の種類は5種類。8月上旬から、少し扁平(へんぺい)な形の「筑水」と、さっぱりとした甘さが特徴の「なつしずく」を収穫し、8月中旬には、緻密な肉質で糖度が高い「幸水」の販売を開始。9月上旬には、大玉で程よい酸味がある「豊水」、9月中旬には、酸味が少ない「あきづき」の出荷を、それぞれ始める予定。

 各農家は早朝に収穫して湖岸沿いの果樹工房に運び、農家とパート職員らが一つずつ手に取って傷を確認し、選果機で糖度や熟度を選別した後、袋詰めしている。

 混雑を避けるため、今年も9月13日まで、彦根総合地方卸売市場で販売している。販売時間は9時45分~11時。初日は開店前から大勢の人が並び、約900人が来店。1800袋がすぐに完売した。

 彦根梨の販売場所は、美浜館、やさいの里(賀田山町)、やさいの里二番館(平田町)、あいしょう館(愛荘町)のJA東びわこ直売所など。

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