
彦根の滋賀県立大学の近くに店を構えるカフェ&ダイニング「clapdaining(クラップダイニング)」(彦根市八坂町)が9月27日で20周年を迎える。
お笑い芸人を弟に持つ津田さん。店に応援グッズが並ぶ=クラップダイニング
2005(平成17)年に「くすのき通り」で開業して10年、現在の場所に移転して10年と営業してきた。カフェを始めたきっかけについて、店主の津田健治さんは「実は強い思いがあったわけではなく始めた」と笑顔で語りつつ、これまでの歩みを振り返り、多くの人への感謝を口にする。
同店は、店主の津田さんと妻の佳子さんが二人三脚で営んできた。津田さんは京都のホテルや彦根のレストランで修業を積んだ後、同店を開業。開店当初はなかなか客足が伸びなかったものの、徐々に口コミで評判が広まっていったという。
現在の場所に移ってからは滋賀県立大学の学生や職員の利用も多く、学生向けの割引サービスを行ったり、コロナ禍には学生を対象にワンコインでオムライスを提供したりするなど、学生への支援にも積極的に取り組んできた。
店内はテーブル席とカウンター席合わせて19席を用意。テラス席はペット同伴可能。メニューはパスタや、ケチャップライスにふわふわの半熟卵焼きをのせたオムライスなどがメインのランチメニューを提供。スイーツのケーキは佳子さんが手作りしている。
20周年を迎え、津田さんは「やり過ぎず、頑張り過ぎずが大切」と振り返る。朝早くから夜遅くまで仕事をこなす日々もあったが、子どもの成長に合わせて営業時間を調整し、多くのアルバイトに支えてもらいながら過ごしてきた日々を振り返り、そう感じるのだという。現在は、家族の時間を大切にしたいと夜は営業していない。
津田さんは「普段使いしてもらえる店を目指し、肩肘張らずに過ごせる空間を心がけている」という。2人は「健康に気をつけて長く続けていければ。将来は、学生食堂のおばちゃんがいるような、誰にとっても居心地のいい場所になれたら」と展望を描く。
営業時間は11時~17時。定休日は水曜日のほか、インスタグラムで知らせる。