「ベルロードハロウィン祭り」が10月30日、彦根ベルロード住宅博駐車場(彦根市大藪町)で開催され、仮装した市民など約6000人(主催者発表)でにぎわった。
彦根巡礼街道商店街(通称=ベルロード)にある商店や事業所で組織する彦根巡礼街道商店街振興組合が、商店街への消費行動の促進やにぎわい創出を目的に毎年開催している同イベント。
会場には、ステージトラック上にステージを特設し、近江高校吹奏楽部が大阪・関西万博の公式テーマソング「この地球の続きを」や5月に同万博・タイパビリオンの前で演奏した「恋するフォーチュンクッキー」など9曲を演奏。総勢90人以上の仮装した部員たちが会場を盛り上げた。
2年生で部長の包吉(かねよし)咲優理さんは「子どもから大人まで楽しめる曲を選んだ。皆さんが乗ってくれて、演奏していて楽しかった」と振り返る。
県内で活動するバンド「Marmalade Jam(マーマレードジャム)」の演奏時には、ステージ前に集まった子どもたちがうちわを振りながら、一緒に踊る場面も見られた。
恒例「ハロウィーン仮装コンテスト」には140組がエントリー。表彰式では、選考で残った、同商店街のキャラクター「ベル太」やアニメキャラクターなどに仮装した参加者10組がステージ上で紹介され、賞品が贈られた。
同組合加盟の飲食店による屋台13ブースも並び、買い求める来場者が列を作っていた。
最後は、屋台で買い物をした人が参加できる「お楽しみ抽選会」を行い、ニンテンドースイッチや同組合加盟店提供の賞品を多数用意し、会場は大いに盛り上がった。
同組合の大塚恵昭理事長は「東京・渋谷のハロウィーンで自然にたくさんの人が集まっているのを見て、彦根でハロウィーンといえばベルロードというにぎわいが作れたらという思いで始まった」と話す。組合員数、イベント来場者数、仮装コンテストのエントリー数は、いずれも年々増えているという。
同組合事業部会長の藤田晃仁さんは「今年は予想以上の人出だった。来場者にも楽しんでもらえて、商店街として組合加盟店も喜んでくれて良かった」と振り返る。