「第13回とよさと軽音楽甲子園」が11月23日、国の登録有形文化財の豊郷小学校旧校舎群(豊郷町石畑)講堂で開催される 。
滋賀県内で最も小さな町である豊郷町で開かれる同大会。「文部科学大臣賞」が贈られる、全国の軽音楽活動に取り組む高校生を対象とした数少ないコンクールの一つ。
アニメ「けいおん!」の放送が始まった2009(平成21)年当時、軽音楽部に所属する高校生には、ライブ演奏を披露する機会がほとんどなかった。そこで、高校生たちの日頃の成果を発表する場を提供するため、豊郷町商工会が2011(平成23)年、「けいおん!」の校舎モデルとなったといわれる旧校舎群を舞台に同イベントを開催。以来、高校生が音楽活動を続けるきっかけや、さらなる成長を目指すための飛躍の場となることを目指し、軽音楽を通じた文化振興を目的に開催を続けている。
全国の高校生を対象に、8月~9月に募集を行い、音源審査を勝ち抜いたバンドが豊郷小学校旧校舎群講堂に集まり、ライブ演奏を披露する。今年の応募者数は全国12都府県から58バンド、さらに滋賀県からは39バンドに上った。
23日の決勝大会では、音源審査を勝ち抜いた全国10校の10バンドが出場。各バンドがオリジナル曲など2曲ずつ演奏を披露する。出場高校生たちの多くは、オリジナル曲で臨み、自分たちの思いを音楽に乗せて表現するという。
出場するのは、春夏秋春(東京学館高校・千葉)、jelly band(横浜緑園高校・神奈川)、フランスの真実?(名東高校・愛知)、白壁ガールズ(金城学院高校・愛知)、なずな(名古屋経済大学市邨高校・愛知)、INSPIRE(清水国際高校・静岡)、ジャポニカ米(嵯峨野高校・京都)、Persona(枚岡樟風高校・大阪)、プリズム(土佐高校・高知)、ノンシュガー(大津高校・滋賀)の計10バンド。
最優秀バンドには「文部科学大臣賞」が贈られる。特別審査員にはクラムボンのmitoさんを招く。
豊郷町商工会広報担当の鵜飼泰之さんは「軽音楽に青春をささげる高校生たちの熱い演奏を届けたい。一人でも多くの方にお越しいただければ」と呼びかける。
13時開場、13時30分開演。観覧無料。