滋賀県は1月31日、彦根市内で自動運転バスの実証運行を始め、初日に彦根市役所で出発式とテープカットを行った。少子高齢化や公共交通の担い手不足が課題となる中、次世代モビリティーの導入により、地域交通の利便性向上と持続可能な移動手段の確立を目指す。
出発式には、三日月大造知事や田島一成彦根市長をはじめ、県や市の関係者、運行を担うNTT西日本とNTTビジネスソリューションズによるコンソーシアムの担当者らが出席。三日月知事は「見るのも乗るのも楽しいバス。まずは安全に実証運行を実施したい」と述べ、最後にゲストとして「ひこにゃん」が登場した。
今回の実証運行のルートは彦根駅西口~いろは松駐車場間の往復約1.5キロ。使用する自動運転バスはフランスのNAVYA社製の「EVO3」で、車体に「ひこにゃん」などのイラストがデザインされている。乗車定員9人。最高速度は時速18キロ。無人での運行ができるレベル4の自動運転システムに対応しているが、実証運行は安全性への配慮から運転士がいるレベル2で行う。
出発式後、市役所の正面玄関で自動運転バスを背景に知事や市長らがテープカットを行い、彦根駅までの往復を試乗した。三日月知事は「スムーズに走行していた。皆さんにも乗ってほしい」と述べた。
県は安全性やニーズ面などを把握した上で、2028年度以降に彦根城エリアでの本格導入を目指す考えで、彦根市での取り組みは滋賀県全体におけるスマートモビリティー推進のモデルケースとしても位置付けられている。
実証期間は2月16日まで。運賃無料。運行ダイヤ は9 時台~16 時台、平日 9 便、休日 11 便。予約アプリ「バスきて」で予約可能。予約なしでも若干の当日乗車枠があるという。