近江鉄道線が交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」を導入開始を記念した出発式が3月1日、近江鉄道彦根駅で開催された。
「カモノハシのイコちゃん×駅長がちゃこん電車」の出発=近江鉄道線ICOCAサービス開始記念出発式
ICOCAサービスの開始は、JR線やバスなどの乗り継ぎをスムーズにする「乗車方法のバリアフリー化」を目指すとともに、無人駅などでの乗降客の動向データを集め、利便性向上につなげるのが狙い。近江鉄道の藤井高明社長は「長年沿線から強い要望があり、費用負担などさまざまな議論があったが、沿線自治体の理解を得て実現にこぎ着けた」と振り返る。
当日は、近江鉄道のキャラクター「駅長がちゃこん」のほか、三日月大造滋賀県知事、JR西日本のキャラクター「カモノハシのイコちゃん」が駆けつけ、テープカットが行われた。その後、沿線自治体の小学生がICOCAの初タッチを体験。参加した石原颯太君は「(JRの改札と比べ)タッチする時の音が少し違うように聞こえた」と話していた。
式典の最後には、期間限定で運行する「カモノハシのイコちゃん×駅長がちゃこん電車」を披露。車内には両キャラクターのシールやぬいぐるみを飾り、興味津々で眺める児童の姿も見られた。ICOCAで初乗車を体験した小学生の太田満奈美さんは「駅長がちゃこんが好き。今日は参加できて楽しかった」と喜んだ。
近江鉄道彦根駅長が出発の合図を送ると、列車は米原駅に向けて発車。鳥居本駅まで乗車した三日月知事は「大事な近江鉄道。スムーズに乗れるようになった。動向データを活用したダイヤの改善などで、利便性が上がれば」と期待を込める。「カモノハシのイコちゃん×駅長がちゃこん電車」の運行は3月31日まで。
近江鉄道線では今回、ICOCAに加え、こどもICOCAなどのこども用交通系ICカードの利用で、運賃が1乗車につき10円になるこども運賃を西日本で初めて導入した。サービス導入に伴い、紙の切符は廃止。ICカードを持たない場合は、乗車時に整理券を取り、降車時に現金で支払う方式に変更した。ICOCA以外の交通系ICカードも利用できる。
沿線に住む高齢者向け会員制の「シルバーパス」は引き続き使えるほか、「1デイスマイルチケット」などはウェブサイトやアプリで引き続き販売する。