彦根のローチョコレート専門店「ハレトケト」（彦根市芹橋）が3月3日、カフェでランチの提供を始めた。併せて、工場でのローチョコレート直販も始めた。

ビーガンカカオカレー＝「ハレトケト」

　彦根市の足軽組屋敷に店を構える同店。2018（平成30）年にカフェをオープンし、2021年にクラウドファンディングにより工場を新設。同店のチョコレートは、48度以上に加熱せずに作るロー（生＝Raw）チョコレートで、生カカオを原料とし、小麦・白砂糖・乳製品を使わない。高温で調理しないため、カカオ豆に含まれる成分を壊さずに摂取できるという。一粒一粒手作りし、植物が持っている本来の色合いを使い、カラフルで細かいデザインを施している。

　オープン後は、店主の吉田理恵さんと数人のスタッフで店を切り盛り。平日は工場でチョコレートを作り、週末のカフェ営業時間内にチョコレートを販売していた。遠方でのイベントやポップアップに参加するときはスタッフの関係で店を閉めざるをえなかった。吉田さんの「地元でもっとローチョコレートを広めて、楽しんでもらえる場所にしたい」との思いから、スタッフの体制を整え、カフェではスイーツだけではなくキノコや野菜、豆腐ミートを使ったランチメニュー「ビーガンカカオカレー」を提供。平日の工場でチョコレートの販売も始めた。

「ローチョコレートは体への負担も少なく、気持ちもハッピーになれるスーパーフードと言われる」と吉田さん。「もっと気軽に購入したいというお客さまの要望もあり、工場でも購入できる体制にした。今後もスタッフの提案などを受け入れて、いろいろなことをやっていきたい」と話す。「工場では月一度、楽しいイベントも企画していく予定。みんなが笑顔になって、幸せな時間を過ごせるような楽しい工場になれれば」と笑顔を見せる。「彦根の足軽組屋敷を知ってもらうきっかけにもなれば」とも。

　工場での販売時間は、月曜＝13時～17時、水曜・木曜＝18時～20時。カフェの営業は金曜・土曜・日曜の11時～15時。ランチはLINEで前日までに要予約。