「医療介護福祉をポジティブに」を理念に、滋賀県で音楽活動をしているエンパワーメントレコーズのメンバー3人が5月5日、介護職の魅力をポジティブに伝えようとユーチューブで「介護の歌」の動画を公開した。
実際の介護現場で働く職員が出演=エンパワーメントレコーズ「介護の歌」
作曲を手がけたのは現役作業療法士の田中孝史さん。リズムは軽快なレゲエ調で、介護現場でのやりがいや利用者からの感謝の言葉が並ぶ。メンバーの介護福祉士の中澤徳久さんと市職員の吉井光さんが歌う。ミュージックビデオは4月、近江八幡市のヴォーリズ老健センターとヴォーリズ記念病院旧本館で撮影し、職員や利用者などが出演。温かい雰囲気の中、出演者の笑顔を収めた。田中さんは「現場で働く職員に仕事のやりがいなどを聞き取り、集まった実際の言葉を組み合わせて作詞した。たくさんのすてきな言葉が集まった」と話す。
配信後、数人の知人から「すてきな歌をありがとう」というメッセージと、子どもが「介護の歌」を歌う動画が田中さんの元に届いた。「介護の仕事の魅力を伝えるのは難しいが、音楽によってポジティブに届いたならうれしい」と笑顔を見せる。
ユーチューブのコメント欄には「パワーを頂けました」「いい歌です。いい仕事です」など介護の現場に携わっている人からのコメントも。田中さんは「『きつい』『大変』などのネガティブなイメージがある介護現場だが、『楽しい』『やりがいがある』というポジティブなイメージも伝えたい。実際に、自分が介護の仕事に携わる中で感じている明るいイメージも音楽を通して伝われば」と話す。
ミュージックビデオは今後、イベントなどでも披露するという。