彦根を拠点に活動する書道家・田中貴光さんが主宰する書道教室「書とペン 貴光の会」の書道展が7月29日~31日の3日間、「多賀さとの宿 一圓屋敷」(多賀町)で行われる。
田中さんの作品と、子どもから大人まで幅広い世代の書道教室の生徒約60人が書いた硬筆と毛筆の作品を展示する同展。これまで、「埋木舎(うもれぎのや)」「清凉寺」「足軽組屋敷」など、歴史的価値のある建物で開いてきた。
今回展示を行うのは、国の登録有形文化財に登録されている多賀町の「一圓屋敷」。屋敷は江戸時代後期に建てられた庄屋屋敷をリノベーションし、現在1日1組限定で宿泊できる施設になっている。作品は中庭を眺められる広間に並べ、「古い建物と書道の作品で、趣ある空間を演出する」という。
田中さんは「受賞歴や出来栄えに関係なく、1年間真摯(しんし)に取り組んできた『書』を展示する。展示会が終わっても玄関などに飾れるよう、一点一点額装したりタペストリーにしたりして準備する」と話す。「親や兄弟はもちろん、ゲストの方にも見ていただける機会。歴史的な建造物で、『書』を皆さんで楽しんで鑑賞していただければ」とも。
開催時間は10時~17時(最終日は16時30分まで)。入場無料。