「第34回カロム日本選手権大会」が10月29日、彦根商工会議所(彦根市中央町3)の大ホールで開催される。
過去のカロム日本選手権大会の様子(写真提供:日本カロム協会)
カロムは「おはじき」と「ビリヤード」をかけ合わせたような木製のボードゲーム。赤と緑のチームに分かれ、「ストライカー」と呼ばれる持ち玉を指ではじき、各色12個ずつの「パック」に当て正方形のカロム盤の角にあるポケットに入れていく。パックを全てポケットに入れた後、少し大きめの玉の「ジャック」を最初に入れた人(チーム)が勝利する。
カロムに似たゲームは世界各国にあるが、日本では大正時代に「闘球盤」の名称で全国的に広まった。カロムは、現在では彦根を中心とした湖東・湖北地域にしか残っていないといわれ、彦根市内では小学校などにカロム盤が置いてあり、小さいころからなじみがある。
同大会は毎年、彦根市内で開催され、過去3年はコロナ禍で中止されていたが、今年は4年ぶりの開催となる。主催する日本カロム協会は現在、シングルスとダブルスで計390人を募集している。
シングルスはジュニアA(5歳以上小学3年生以下)、ジュニアB(小学4年生以上)、一般(中学生以上)の各クラス。ダブルスはジュニア(小学生以下のペア)、親子(中学生以上と小学生以下のペア)、一般(中学生以上のペア)の各クラス。全6クラスで予選があり、上位3人または3組が決勝トーナメントへ進出できる。
同協会事務局長の安居輝人さんは「コロナ禍のため大会は中止していたが、その間も開催を待ち望む声を聞いていた。今年は例年よりも小規模になるが、開催できることになった。多くの方に参加いただき、カロムの魅力が伝われば」と話す。
参加料は、一般(中学生以上)=1,000円、ジュニア=600円。シングルス・ダブルス両方への申し込みは不可。申し込みは9月24日まで、同協会のホームページで受け付ける。