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彦根・延寿寺で紅葉の夜間ライトアップ 美しくなった鐘楼も

葺き替えが完了した鐘楼。秋の深まりとともに紅葉が色とりどりに色づいていく。=延寿寺(11月18日撮影)

葺き替えが完了した鐘楼。秋の深まりとともに紅葉が色とりどりに色づいていく。=延寿寺(11月18日撮影)

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 彦根の延寿寺(彦根市稲里町)が現在、夜間の紅葉を楽しんでもらおうと境内のライトアップを行っている。

表門。例年、紅葉の見ごろは11月下旬だという。=延寿寺(11月18日撮影)

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 荒神山の南麓にある延寿寺は、奈良時代の749年開山の天台宗の寺院。安土桃山時代に織田信長の兵火によって消失したが、江戸時代の1657年に永源寺から和尚を迎えて臨済宗の名刹(めいさつ)として再興した。

 境内にある江戸時代に建てられた鐘楼は、台風などの影響もあり、痛みが激しく、ふき替えや改修を必要としていたが、材料費の高騰に加え、檀家の減少や高齢化で改修費用の捻出が厳しくなっていた。そこで寺では今年9月、補修費用約400万円のうち半分の支援をクラウドファンディングで募り、鐘楼屋根のふき替えを実施。11月4日に補修が完成し、鐘楼は美しく生まれ変わった。

 「多くの方から力を頂き、感謝の気持ちでいっぱい。皆さんとの縁を大切にし、これからも寺を大切にしていきたい。美しく生まれ変わった鐘楼を、境内にある紅葉とともにご覧いただければ」と横井元昌住職は話す。

 秋が深まると100本以上の赤・黄・オレンジと色とりどりの紅葉が境内一帯を彩る。8年前に現住職が私財を投じて照明を整備し、以降表門から鐘楼や境内を照らすライトアップを実施している。コロナ禍ではライトアップのみの実施だったが、今年は4年ぶりに、日没後は閉めている本堂を夜間開放する。

 横井さんは「ライトアップに照らされた夜間の境内も、昼間と雰囲気が変わり美しい。喧騒(けんそう)から離れ、ゆったりと紅葉を楽しんでいただければ」と呼びかける。

 点灯時間は17時~20時30分。12月2日まで。11月25日・26日には井伊直弼公の茶道の流れをくむ「彦根一会流」による茶席(18時~20時)を予定する。

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