愛荘町の滋賀県立愛知高等養護学校(愛荘町愛知川)の創立10周年を記念した感謝祭「あいあいフェスタ」が11月22日、「愛知川ふれあい本陣」(愛知川)で開催された。
生徒が来場者にハンドマッサージをする様子。=あいあいフェスタ
今年で10周年を迎えた同校。「支えてくれている地域の人たちに感謝の気持ちを伝えたい」とイベントを企画。授業の一環として3年生の生徒が町内業者やボランティアらと協力してイベント内容を企画し、準備を進めてきた。
当日は、キャンドル作りやポケットティッシュケース作りができる「手づくり広場」、彦根のご当地ゲーム「カロム」をトーナメント形式で楽しむことができ、待ち時間にコーンポタージュスープ、コーヒー、紅茶、ココア、汁粉を提供する「エンジョイカロムカフェ」、シイタケの収穫・試食とボッチャスポーツが体験できる「しいたけ&ボッチャブース」、生徒がアロマオイルを使ってハンドマッサージを行う「メディカルアロマハンドタッチ」、生徒が客にヘアアレンジをしたり、アレンジの紹介を行う「ヘアセットふわふわ」、茶道部の生徒が着物を着て抹茶とお菓子を振る舞う「いっぷく茶屋」の6ブースが並んだ。各ブースでは、生徒らと地域の人々が和気あいあいと交流する姿が見られた。
訪れていた80代男性は「地域と学校の子どもたちとの結びつきを感じることができうれしい。これからも地域で子どもたちを見守っていければ」と話し、ハンドマッサージを受けた女性は「丁寧なマッサージで手のぬくもりが伝わり、とても癒やされた」と笑顔を見せた。
同校3年で生徒会長のレイス・エルー・ジョン君は「地域の人と協力し取り組むことができた。来てくれた人が喜んでくれたのが一番うれしい。今回の取り組みでコミュニケーションを取ることの大切さを感じた。それらの経験を今後に生かしていきたい」と話していた。