JA東びわこが1月22日、滋賀県立大学で多賀町の特産品「多賀にんじん」や近江米「みずかがみ」などを滋賀県立大学(彦根市八坂町)の学生に提供した。
県内の農産物を学生に知ってもらうことで地産地消の拡大につなげるほか、物価高で生活が苦しい一人暮らしの学生たちの支援を目的に、JA東びわこと同大が開催。コロナ禍の2021年11月に同事業を始め、今回で4回目となる。
今回は、JA東びわこ女性部の佐々木洋子部長や、農家7人で組織する「多賀にんじんクラブ」の小財源司部長、多賀町蔬菜園芸組合の栗本泉副組合長が参加。学内の交流センターで開かれた贈呈式では、多賀にんじん約300本、みずかがみ200袋、新商品の「赤いおこめパン」、多賀町産の冬野菜などが同大へ贈られた。
同大の井手慎司理事長は「学生への支援はとてもありがたい。学生の7割が県外から来ているため、学生たちが卒業した後も多賀にんじんなどについて記憶に残り、滋賀や多賀という名を身近に感じてもらえるはず」と期待を込める。
贈呈式後、女性部や多賀にんじんクラブのメンバーたち10人は並んでいた学生約200人に、多賀にんじん2本ずつ、近江米1袋または「赤いお米パン」、冬野菜などの計3点ずつを配布。学生の一人は「物価高なので、一人暮らしの私たちにとってはとても助かる。ニンジンを使った料理を作りたい」と笑顔を見せていた。