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中藪町の農園で「彦根りんごの収穫祭」 復活した和リンゴに触れる機会に

「彦根りんご保存会」八木原俊長会長

「彦根りんご保存会」八木原俊長会長

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 「第16回 彦根りんごの収穫祭」が8月7日、彦根りんご芹川農園(彦根市中薮町)で開催される。

「彦根りんご」小ぶりな形。甘酸っぱい。

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 「彦根りんご」は、彦根の風土に順化した和リンゴの一種。ゴルフボールほどの小ぶりな実で、縦よりも横に少し大きい扁平(へんぺい)の形が特徴。江戸時代には彦根藩から徳川家に献上されたという記録も残っており、1897(明治30)年ごろまでは「彦根りんご」の名前はよく知られていた。その後、西洋リンゴの影響を受け、1955(昭和30)年ごろには途絶えてしまったという。

 2004(平成16)年、「彦根りんごを復活する会」(現「彦根りんご保存する会」)が発足。会や有志の努力により、接ぎ木によって彦根の土地で育ち根ざした「平成の彦根りんご」として復活を遂げた。

 保存会の八木原俊長会長は「地域の歴史や文化を、『勉強』だけではなく『体験』『触れ合い』を通して知ってほしい。収穫を楽しみながら、記憶に残る体験になれば」と参加を呼びかける。

 当日は、誰でも自由に彦根りんごの収穫を楽しむことができる。今年は彦根りんごを使ったりんご飴の試食も予定する。

 開催時間は9時~10時。参加無料。

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