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彦根のギャラリー「高橋美術」で企画展 柿渋染と水墨画でアートを表現

彦根で水墨画家として活動する高橋良さん

彦根で水墨画家として活動する高橋良さん

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 「水墨画家 高橋良のT-shirts展」が6月14日、ギャラリー「高橋美術」(彦根市平田町)で始まる。同ギャラリーでの高橋さんのTシャツ展は4年ぶり。

「高橋美術」ギャラリーの様子=水墨画家 高橋良のT-shirts展

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 高橋美術は、彦根で水墨画家として活動する高橋良さんとアクセサリー作家の赤部夏美さんが運営するアトリエ兼ギャラリー。普段はアトリエとして使っているが、年数回、企画展を開いている。今回の企画展は、高橋さんが墨を使ってデザイン(水墨画)を描いたTシャツ(柿渋染と白無地)約40点を展示する。

 高橋さんは、学生時代に墨だけで濃淡や奥行きを表現している水墨画の世界、中でも「雪舟」に感銘を受け、水墨画を描き続けている。高橋さんの描く水墨画は、オリジナルの世界観をベースに山水画のほか、動物などをモチーフにしたデザインを表現。水墨画をTシャツに描き、そのTシャツを売りながら、ハンガリーで絵の基本を学び、過ごした経験も持つ。

 1年ほど前、柿渋染職人の水谷真也さんの「柿渋染」と出合い、柿渋染独特の深みのある「グレー」に「黒」で描く水墨画を表現したいと企画展を計画。水谷さんが柿渋染を施したTシャツや白無地のTシャツに、山水画や動物・人をモチーフにした水墨画を、一枚一枚、下書きせずに直接描いている。水墨画は墨とアクリルを混ぜ、洗濯しても落ちにくいようにしている。

 高橋さんは「『歴史がある、敷居が高い』というような水墨画のイメージを、現代のデザインと調和させて表現し、『かっこいい』イメージとしても伝われば。今回の企画展で、水墨画を身近に楽しんでもらえれば」と話す。「直筆の特別な『墨』の質感や『染』の趣をじかに感じてもらえれば」と観覧を呼びかける。

 開催日は、6月14日~17日、21日~23日の8日間。開催時間は11時~17時。展示しているTシャツは販売も行う。

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