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彦根の老舗材木店「長谷川林材」、木材で作る「組立式マルシェ屋台」発売

長谷川林材の角佳宣さん。「製品を作ってオンラインショップで売るのは初めて。購入者が喜んでくれると励みになる」

長谷川林材の角佳宣さん。「製品を作ってオンラインショップで売るのは初めて。購入者が喜んでくれると励みになる」

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 長谷川林材(彦根市京町)が工具を使わず簡単に組み立てられる木製の「組立式マルシェ屋台misekko(ミセッコ)」を開発し、6月24日、発売した。

発売した組立式テント「misekko」

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 同商品は、国産の木材を使った組立式の屋台。工具を使わずに組み立てられ、イベント出店時の利用などを想定している。屋台の天板が収納ケースになり、布製の日よけは着脱が可能。組立時の大きさは、高さ=200センチ、幅=143センチ、奥行き=210センチ(天板面積=幅143センチ、奥行45センチ)で、折り畳み収納後は、長さ=143センチ、幅=45センチ、厚さ=7センチになる。重さは約17キロ。軽自動車に載せられ、宅配便で送れるサイズにしている。

 開発したのは同社5代目の角佳宣さん。家業に就く以前、シェアキッチンの店長として、200店以上のイベント出店をサポートした経験を持つ。コロナ禍が明け、イベントがにぎわいを取り戻しつつある中、マルシェなどにはアウトドア用のテントが多く使われていることに目を付けた。「デザインと機能を両立した屋台にすれば、出店者の個性や商品の魅力がより伝わるのでは」と考えたという。

 角さんは、材木店である利点を生かし開発に着手。設計から加工まで全て取り組み、モニターの声を聞きながら1年かけて改良を重ねた。「設計は専門外なので、折り畳みの構造を考えるのは苦労した。試行錯誤を重ね、いくつも試作品を作った」と振り返る。

 建築材料として使われない、細く、短い木材も活用し、木材を無駄なく有効活用できるようにしている。結合部には特注の金物を使い、簡単に組み立てられるよう工夫した。

 角さんは「軽自動車に載せられるサイズにこだわった。木製のテントに商品が並ぶと、見た目も良く商品を引き立てると思う。慣れれば5~10分ほどで組み立てられるので、イベント出店時などに活用してもらえれば」と話す。 

 価格は8万8,000円。同社オンラインショップなどで扱う。10台限定でレンタルも行っている。

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