使わなくなった学生服の買い取り・販売を行うリユースショップ「学生服リユースショップさくらや彦根店」が7月10日で3周年を迎えた。
「さくらや彦根店」店内の様子。彦根市内の保育園~高校(県内)の学生服などが並ぶ
同店は、卒業したりサイズが合わなくなったりしたことで使わなくなった学生服や体操服を買い取り、定価の2~3割程度の価格で販売する。店内には彦根市内の幼稚園、保育園、小学校、中学校、彦根近圏の高校の制服や体操服などを1600点以上そろえる。ランドセルは無償で譲渡している。
制服などを売りたい場合は直接店に持参し、買いたい場合は子どもと一緒に来店して試着するのが原則。学生証などで確認し、「売り手も買い手も安心して利用できるようにしている」という。
3周年を迎え、店主の中西裕子さんは「少しずつ店を知ってもらえているようで、今年の新入学シーズンには問い合わせが多かった」と話す。特に、高校の制服、洗い替えのシャツやセーター、卒業年の子どもを持つ親からの問い合わせが多かったという。
市のボランティア活動などにも積極的に参加している中西さん。「地元に根付いて、使わなくなった制服を次に必要な人に届ける手助けができれば」と意気込みを見せる。店では対面での売買が基本で、「これからも『顔が見える』接客を行う。ネットでのやり取りが多い時代だが、顔が見えるやり取りを通じて現物を見て選べるのは安心感があると思う」と話す。
中西さんは「手放すことが難しい大切な思いが詰まった制服が、次に必要な人の手に届くのを見届けられるとうれしい。近所での『お下がり』のやり取りが減ったなか、こうした店を利用してもらえれば」と呼びかける。
営業は火曜・木曜の14時~17時。そのほかの曜日・時間については応相談。事前予約制。LINEとメールで受け付ける。