築100年の古民家を改装したカフェ「自然派古民家 宮田町カフェ」(彦根市宮田町)がオープンして、7月26日で3カ月がたった。
ビーガンスープカレーのランチセット。朝採りの新鮮な野菜を使う=宮田町カフェ
店主は、この古民家で暮らす元鉄道運転士の曽根正幸さん。曽根さんは、コロナ禍をきっかけに約35年続けた運転士の仕事に一区切りをつけ、東京から彦根にUターン。両親亡き後、空き家だった実家の古民家で、以前から憧れていたカフェ経営に挑戦することを決めた。
彦根に戻り古民家の片付けや改装の傍ら、叔父に教えてもらいながら野菜作りも始めた曽根さん。農薬は使わず、採れた野菜はカフェの料理に使ったり、無人販売所で販売したりしている。
店内は、畳敷きの室内にソファ席や掘りごたつ席、飾り廊下を利用したテラス席を設ける。12畳の個室でも飲食ができるほか、エステや整体、生け花教室なども開く。
ランチメニューは、タマネギやニンニク、ラッキョウ、肉類を使わない「ビーガンスープカレー」のランチセット(1,600円、要予約)。スープカレーには、自家農園で朝収穫し素揚げにした季節ごとの野菜を添え、サラダと豆乳スープ、ドリンクをセットする。ドリンクは、湧き水を使ったオーガニックコーヒーや紅茶、ユズ炭酸などを提供する。
カフェは日替わりで別の店が運営し、台湾スイーツやアサイーパフェ、チーズケーキなどそれぞれ特色あるスイーツやドリンクを提供する。
曽根さんは「カフェが新たな出会いや交流の場になれれば」と話す。「時間を気にせず我が家のようにくつろいでもらえれば。彦根の外れだが、お越しいただければ」と呼びかける。
営業は木曜~土曜の11時~17時。8月11日から火曜・水曜定休。ランチメニューのみ要事前予約。