「ボランティアカフェ2024」が8月23日、「愛荘町立福祉センター 愛の郷」(愛荘町)で開催された。
町内小中学生がボランティアを務めた=ボランティアカフェ2024
ボランティアを始めたいと考えている人や関心のある人にボランティアが体験できる場を提供し、仲間や町民との交流を深めてもらおうと、愛荘町社会福祉協議会が企画。当日は、町内の小中学生を含めた約50人のボランティアと訪れた人らが交流した。
当日は約100人が訪れ、町内事業所とボランティアらが準備したステージ発表やゲームコーナー、物販エリア、ものづくりエリアなどで楽しむ人の姿が見られた。小中学生のボランティアは大人のボランティアと一緒に参加者らと話をしたり、ゲームをしたりしていた。ボランティア団体等が出店する物販エリアで得た収益の一部は、能登半島地震の被災地へ寄付する。
同協議会企画担当職員は「ボランティア=施設訪問など、福祉的な要素が強いイメージがあると思うが、自分自身も楽しんで周りの人に喜んでもらうことが、実はボランティアであるということを子どもたちに体感してほしい」と思いを話す。
ゲームコーナーのボランティアに参加した小中学生らは、企画から準備、運営までを行った。初めは恥ずかしがったり、おどけたりした様子でぎこちなかったが、時間がたつにつれ、ブースに訪れた小さな子どもや高齢者を丁寧に接客した。
ボランティアに参加していた愛知川東小学校6年の岡村昌信君は「ボランティアには何度が参加している。いろいろな人と話せて友達になれる」と声を弾ませ、同小5年の左近賢心君は「友達に誘われて来たけど、みんなと一緒にやれてとても楽しい」と笑顔を見せた。
同職員は「子どものうちから、いろいろな世代の方と関わり、温かさを感じることで人を思いやれる心が育まれる。今回の体験をきっかけに、『たくさんの方とつながることはうれしいこと』と思ってもらえれば」と期待を寄せる。