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彦根で大規模災害・爆発物処理訓練 国スポ・障スポを来年に控え

不審者を制圧する警察官たち

不審者を制圧する警察官たち

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 来年に開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の主会場となる平和堂HATOスタジアム(彦根市松原町)で11月19日、大規模災害やテロの発生、不審者出没時の訓練が行われた。

搬送する救急隊員たち

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 訓練には滋賀県、彦根市、彦根市消防本部、滋賀県スポーツ協会、近畿管区警察局滋賀県情報通信部、機動隊、彦根警察署、県警警備第2課から計約160人が参加。

 最初の訓練は、「スタジアム内で大規模行事を開催中、鈴鹿西縁断層帯を震源とする地震が発生し、湖東地区でも震度7を観測。地震の発生に伴い、スタジアムの建物が倒壊する危険性が高まったことから観客らの避難誘導を始めたところ、1階屋内の階段で群衆なだれが起き、多数の負傷者が出ている」との想定で行われた。行政職員や警察署員たちは観客に避難を呼びかけ、救急隊員らは負傷者の救護や搬送を行った。

 続いて、「大規模行事に反対する者から彦根市役所に『スタジアム内に爆発物を仕かけた』との電話があり、スタジアム内の防犯カメラを確認したところ、不審者が1階トイレに爆発物入りと見られるかばんを置いていた」との想定で訓練を実施。機動隊の爆発物処理班がかばんを確認後、専用の装置を操作してカバンを持ち上げて爆発物運搬車に載せるまでを行った。

 最後に、「出入り口で手荷物検査を実施中、検査をかたくなに拒む者が憤慨し、隠し持っていたナイフを手に暴れ出した時の対応訓練」が行われた。検査を行っていた行政職員たちは近くにあったポールなどを使って追い払う初期対応を行い、駆けつけた警察官たちが刺股を手に不審者を抑え込んだ。

 県警の古澤雅治警視は「国スポ・障スポは全国から多くの方が来県される行事になる。皆さまが安心して来ていただけるように、主催者や関係機関と連携を図りながら安全確保に努めていきたい」と話す。

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