「彦根エコーオーケストラ」の音楽家による演奏会が1月31日、どんぐり保育園(彦根市川瀬町)で開催された。みどり幼稚園(川瀬町)に続き2回目の開催。
彦根にゆかりのあるプロの音楽家が集まる同オーケストラ。普段は、国内外でプロとして活動している音楽家らが毎年春に彦根に集まり、定期演奏会を開いている。
同オーケストラでは、定期演奏会開催日前後に「音のふれあいプロジェクト」と題して、次世代の音楽家育成の取り組みとして、さまざまな「クラシック音楽に触れる機会」を提供。学校の吹奏楽部や合唱団などに出向き演奏の指導や、「幼少期にクラシックを通して、美しい音や音楽に触れ感受性や情緒を育む一助としたい」との思いから、幼稚園や保育園で演奏会を開いている。
当日は、フルート=井伊亮子さん、バイオリン=足木かよさん、打楽器=中路友恵さん、ピアノ=武田優美さんが、ドレス衣装を身にまとい登場。子どもたちになじみのある曲や本格的なクラシックの演目を演奏した。
リトルマーメインドのアンダーザシーで始まり、楽器の種類を分かりやすく紹介したり、各自が音楽家を目指したきっかけや音楽の楽しみ方なども分かりやすく語りかけたりした。チャルダッシュ(モンティ)、革命のエチュード(ショパン)、花のワルツ(チャイコフスキー)、ラデツキー行進曲(シュトラウス)、ブルッキーの羊(林光)を演奏した。
園児らは落ち着いた様子で演奏にじっと耳を傾け、知っている曲が演奏されると「わぁ」と歓声を上げ、拍手を送っていた。終了後、園児からは「大きくなったら楽器を演奏してみたい」「すてきだった」などの声が聞かれた。
井伊さんは「今回参加してもらったお子さまの中には、微動だにせず聴き入っている子、からだを揺らしながら聴いている子、目を閉じて自分もピアノ演奏しているかのように指を動かしながら聴いている子がいた。こうした反応を見られるのが、私たち演奏家にとって大変うれしく、とても充実した時間だった」と振り返る。