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滋賀県立大で「淡海のいろを知るワークショップ」 19市町の27色決まる

ワークショップ当日の様子

ワークショップ当日の様子

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 滋賀県印刷工業組合(守山市勝部)と滋賀県立大学(彦根市八坂町)の産学連携「未来に伝える 淡海のいろ」プロジェクトの周知を兼ねた「SHIGA CREATORS MEETING~淡海のいろを知るワークショップ」が2月5日、同大で開催された。

滋賀県立大学生活デザイン学科4年生登壇者

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 2021年、滋賀県の風土や歴史、文化に根付いた伝統の「色」、地域の「色」、暮らしの「色」を調査・選定する事業として始まった同プロジェクト。今回、滋賀県内を網羅する19市町、27色が決まったことを受けて、これまでの活動を振り返り、今後多くの人に知ってもらうために「淡海のいろ」の可能性を探るワークショップを企画した。

 始めに、同大生活デザイン学科・徐研究室の学生が2024年度の活動についてプレゼンテーションを行った。そのうち、愛荘町は古くから技法を伝え続けている「びん細工手まり」をモチーフにした鮮やかな「赤色」を選定し、「瓶の中の華」の色名を選定したことなどを報告した。

 ワークショップでは、各チームに学生も分かれて参加し、本年度に滋賀県で開催される国スポ・障スポでの活用を踏まえながら、「淡海のいろ」を広める方法や具体的な商品案などで意見を出し合った。

 ワークショップに参加した、ひこにゃんの生みの親である「もへろんさん」こと櫻井瑛さんは「各市町の名産などのモチーフを選定した上で、色と色の名前を決定し、色にまつわるアイコンを創作したこのプロジェクト。一つ一つの色にストーリー付けがされ、色を選ぶことが作品になっているのが素晴らしい。滋賀の色にとどまらず、日本の新しい色のパレットができれば大きな財産になるのでは」と期待を込める。

 会を終え、同組合の中村寿志理事長は「想定以上の参加があった。今回のワークショップで提案があった、淡海のいろを使った滋賀県全土におけるスタンプラリー、琵琶湖木材の積み木の提案など進めていきたい」と抱負を語った。

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