
彦根東高校(彦根市金亀町)の生徒と滋賀大学(馬場1)の学生が外国人に彦根城周辺を案内するイベント「外国人×学生 彦根ベストショットツアー」が4月3日に開催された。
ベストショット選考会の様子=「外国人×学生 彦根ベストショットツアー」
同イベントは、平和堂(彦根市西今町)、キリンビール滋賀工場(多賀町敏満寺)、ブリヂストン彦根工場(高宮町)の3社(以下、HKB)が展開する「彦根発 笑顔いっぱいプロジェクト」の一環で、約600件の応募企画の中から選ばれた2024年度最優秀企画を実現したもの。
今回、彦根東高生が考案したアイデア「学生と巡る! 彦根城ガイドツアー」を、滋賀大生がブラッシュアップし、HKBがサポート。異文化交流を図りながら彦根の観光地を巡り、参加者がツアー中に撮影した「彦根の写真」をSNSなどに投稿することで彦根の魅力を発信するとともに、彦根城の世界遺産登録を応援することを目的として企画したという。
当日は、SNSでの呼びかけで参加した外国人5人に加え、彦根東高生3人、滋賀大生3人、関係者らが参加。滋賀大学をスタートし、彦根城、玄宮園、キャッスルロードを散策。学生たちは英語で観光地を案内し、言葉だけでなく身振り手振りを交えながら説明を行った。学生と参加者との間に笑顔がこぼれる場面が多く見られた。
ガイド役を務めた学生らは、この日のために事前に彦根城周辺を訪れ、歴史や文化について学んだという。留学生と積極的にコミュニケーションを取り、実践的な英語での案内方法を練習するなどして準備を重ねてきた。参加した学生らは「英語の勉強になるだけでなく、直接コミュニケーションを取って話すことができて楽しい」と声を弾ませた。
彦根を初めて訪れたという外国人参加者のマットさんは「彦根の自然や景観はとても素晴らしい。想像していた以上に楽しく、学生たちとコミュニケーションが取れて楽しい時間を過ごせた」と満足した様子を見せた。
ツアー終了後には、彦根東高に移動し、参加者それぞれが撮影した写真の中からベストショットを選ぶ選考会を行った。彦根城を背景に大学生を撮影した写真がベストショットに選ばれた。撮影した写真は個人のSNSアカウントで発信されるほか、今回のイベント用アカウントでも発信する。
平和堂地域共創課の松林慶さんは「学生にも外国の方々にも彦根の魅力が伝わる良い企画になった。この企画を継続していき、彦根の活性化や彦根城世界遺産登録につなげたい」と話す。