彦根の特産品「彦根梨」の出荷が最盛期を迎え、市場や直売所で販売が始まっている。彦根総合地方卸売市場(彦根市安食中町)では整理券が配られ、販売開始前から長蛇の列ができている。
彦根梨は彦根市石寺町の農家18戸が栽培。8月上旬~9月下旬に収穫する。樹上で完熟させて収穫するため、甘味が強く、水々しいのが特徴。高い糖度が特徴の「幸水」と大玉でジューシーな「豊水」が最盛期を迎え、9月中旬には酸味が少ない「あきづき」の出荷が始まる。光センサーとカメラセンサーを用いた選果機に通し、基準を満たした梨を販売している。年々口コミで人気が高まり、贈答用は7月の事前予約で完売するという。担当の早崎さんは「今年は天候に恵まれ、小ぶりながら味は良好」と声を弾ませる。
購買客の一人は「県外から引っ越してきて、昨年初めて彦根梨を食べた。梨の甘さの強さに驚いた。それから何度か購入している。今年は親戚に送ろうと再度購入しに来た」と話す。他の購買客は「大津から買いに来ている。今年は今日で3回目。テレビを見て食べてみたくなって買いに来たのが始まり。他の梨より完熟で甘味が強い。家族からも好評」と顔をほころばせる。
同市場での販売は11日で終了。12日からは入荷次第で美浜館(石寺)を中心に各直売所などで販売する。売り切れ次第終了。販売状況はJA東びわこホームページやツイッターで知らせる。価格は1袋(約1.6キロ)1,000円。