見る・遊ぶ 暮らす・働く

愛荘町にコミュニティースペース「えちか」 多世代交流の場、多様性アートも

「えちか」多様性がテーマの雨戸アート

「えちか」多様性がテーマの雨戸アート

  • 2

  •  

 レンタルキッチンやコワーキング、イベントスペースなどを併設した町のコミュニティースペース「えちか」(愛荘町愛知川)が愛荘町の旧中山道にオープンして、6月3日で1カ月がたった。

雨戸アート=えちか

[広告]

 代表の北川哲也さんは同町在住の理学療法士で、普段は訪問介護ステーションで勤務している。「将来は障害を持つ子どもたちも楽しめる遊園地をつくりたい」という夢を持つ北川さん。その夢の第一歩として、地域の中に障害、性別、年齢、国籍などを問わず、誰もが共創できる場所をつくりたかったという。

 雨戸には、画家の高橋良さんによる水墨画風のイラストが描かれている。大正時代の中山道を舞台に、多様性をテーマに、ハンディキャップを持つ人やさまざまな国籍の人が描かれている。室内には「肉を食べるパンダ」「野菜を食べるトラやライオン」など、同じく多様性をテーマにしたイラストのついたてを置く。

 北川さんは「雨戸アートはこの場所のシンボルでもあり、旧中山道を盛り上げるきっかけにもなれば」と期待を込める。

 施設内には、レンタルキッチンやコワーキング、イベントスペースを設ける。平日は不定期でコワーキングスペースを無料開放し、誰でも自由に利用できるようにする(20時~24時)。レンタルキッチンは一般へ貸し出すほか、曜日ごとに違う店が運営し、ランチタイムに飲食の提供を予定している。

 土曜・日曜・祝日には外部講師を招いたセミナーやワークショップ、地域住民と共にイベントなどを開催。施設奥にある「蔵」は、撮影スタジオやギャラリーとして展示会にも利用できる。

 オープンから1カ月がたち、北川さんは「多目的スペースなだけに何の施設か疑問に思われることもあるが、地域に少しずつ認知され始めたと思う」と話す。「誰でも気軽に立ち寄ってもらえれば。何か一緒にやりたいと思ったことがあれば声をかけてほしい」とも。

 営業日や営業時間はインスタグラムで知らせる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース