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愛荘町で体験イベント「愛荘乃麻」 麻の魅力を知って触れる

地機織り=近江上布伝統産業会館

地機織り=近江上布伝統産業会館

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 麻の体験イベント「愛荘乃麻(あいしょうのあさ)」が7月5日・6日の2日間、近江上布伝統産業会館(愛荘町愛知川)で開催される。

館内の様子。さまざまなオリジナル商品が並び、機織り機などが展示されている=近江上布伝統産業会館

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 国の伝統的工芸品である近江上布の伝統を継承し、その魅力を伝えるとともに、職人の育成に取り組む同施設。大正時代に建てられた旧愛知郡役所をリノベーションした趣のある建物で、近江上布の歴史や製造工程に関する資料を展示しているほか、職人や作家によるオリジナルの麻製品を扱うショップも併設している。

 同館では、麻のチョマを栽培しており、毎年この時期に収穫されたチョマを使い、イベントを企画している。チョマから織物へと形を変えていく過程を体験できるワークショップなどを用意する。

 5日・6日は、収穫したチョマから繊維を取り出す「苧(お)引き」、取り出した繊維を手作業で糸にする「手績(う)み」、地機でコースターを織る体験ができる「苧引き+手績み+地機織り」プログラム(受付終了)のほか、「苧引きのみ」(参加費1,650円)、緯(よこ)糸に好きな色のリネン糸を使って手織り機(足踏み式)で織る「カラフルコースター織り」(同990円)、「カラフル麻ストール織り」(同6,600円)がある。同館で出た麻生地の端切れを使った「麻のサマーリース作り」(同2,420円)なども行う。

 5日のみの限定プログラムとして、草木染についての話を聞きながら、麻のちぢみ手ぬぐいの藍染めを体験できる、染師・志村宏さんによる「麻手ぬぐい藍染め」(参加費6,600円)、長年麻布の研究に携わっている澤田絹子さんによる講座「麻布いろいろ 近江上布を中心に」(同1,100円)も用意。国スポ・障スポにちなんだ「模擬アーチェリー体験」も無料で楽しめる。

 6日のみの限定プログラムには、「自分のキャラクターを描いてみよう」をテーマに、愛荘町フレンズの原作者もへろんさんによるイラスト教室(参加費3,300円)を開催する。

 7月5日~31日は、写真家・木下三千代さんが撮影した「近江上布×愛荘町」の写真展示も行い、愛荘町の自然と近江上布が調和した作品群を並べる。

 同館事務局長の田中由美子さんは「『麻』という素材の歴史や奥深さに触れることができる今回のイベント。麻に親しむワークショップも多数用意ししているので、ぜひお越しいただければ」と呼びかける。

 開館時間は10時~17時。予約優先。

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