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愛荘町・地域で気軽に本に触れる「まちじゅうライブラリー」 本棚の設置始まる

第1号設置場所の勝光寺「放課後自習室」

第1号設置場所の勝光寺「放課後自習室」

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 誰もが気軽に本を借りられる本棚「愛荘町まちじゅうライブラリー」の第1号として、7月30日、勝光寺(愛荘町沓掛)に本棚が設置された。今後、町内各所に順次拡大していく。

本棚。町内の住民であれば自由に借りることができる。本を借りる場所としてだけではなく、地域の人たちの交流ができる場所としての機能も目指す

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 愛荘町社会教育委員会議が「まちじゅう読書の推進」をテーマに活動する中、本年度は文部科学省の委託事業「図書館・学校図書館と地域の連携稼働による読書のまちづくり推進事業」を実施している。その一環として、町のさまざまな場所に本棚を設けることで、図書館まで足を運ぶのが難しい住民でも、地域の中で気軽に本に親しめる環境を整備することを目的に「愛荘町まちじゅうライブラリー」の設置を進めている。

 第1号の設置場所となったのは、勝光寺(愛荘町沓掛)にある子どもたちが自由に過ごす「放課後自習寺」。東近江市在住の木工作家協力の下で作ったという本棚には、図書館から寄贈された約20~30冊の本が並び、町内の人であれば誰でも無料で自由に借りられる。

 自習寺を運営している綿谷駒太郎さんは「現代の子どもたちはゲームやタブレットに触れる機会が増え、昔よりも本との距離が遠いと感じることもあるが、カロムや鬼ごっこなどアナログの遊びも大好き。身近に本があることでいつでも本に触れ、子どもたちが多様なことに興味を持つきっかけになれば」と期待を込める。

 本棚は今後、「愛荘町立福祉施設福祉センター あいのさと」「るーぶる愛知川」「66カフェ」「まちのキッチンマチキチ」「ハーティセンター秦荘」「カレーダイニングアジアン」「愛荘町立福祉センターラポール秦荘いきいきセンター」「正覚寺」「ラポール秦荘健康プール」「本と喫茶シンプル」「湖東三山館あいしょう」の計12カ所に順次拡大していく。12月には「ライブラリーマップ」の発行も予定している。

 社会教育委員会議の北川知栄子代表は「町中のどこにでも本があり、誰もが手軽に本を借りて読めるようにしていきたい。本が町の中を巡り、本を通して人と人のつながりも生まれれば」と話す。

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