
ごみの減量や資源化への関心を高めてもらおうと、彦根市清掃センター(彦根市野瀬町)が8月2日と9日に「親子で一緒に施設見学会」を開催した。
両日共、午前・午後の2回に分けて開催し、市内の小学生とその保護者約100人が、普段は見ることのできない施設の見学やごみの分別体験などを行った。
同センターのごみ焼却場は1977(昭和52)年の供用開始から48年が経過し、西日本最古の施設で老朽化が課題となっている。2024年度に搬入された可燃ごみは約2万4995トンで、彦根市民1人1日当たり約579グラムのごみを出している。1年間のごみ収集と処理にかかる費用は約17億円。ごみ焼却場の1年間の電気代だけで約1億円かかるという。
見学会では、同センターの施設係長の早川英男さんが概要を説明した後、施設内を見学した。
粗大ごみ処理場では、子どもたちが破砕機の運転を体験したほか、誤って混入し発火した「リチウムイオン電池」も紹介した。ごみ焼却場では操作室やごみピットなども見学。見学後はごみの分別について学び、実際に分別体験も行った。
家族で参加した旭森小学校5年の山野壱征さんは「破砕機や分別体験などができて楽しかった。費用が少なくなるように、分別や必要以上にごみを出さない工夫を、これからしていきたい」と話していた。
副所長の大原巧也さんは「想像以上の反響があり、当初の定員以上の方に参加いただいた。子どもの時からごみについて考えてもらえたら」と期待を込める。