
ハーティーセンター秦荘(愛荘町安孫子)が開館30周年を迎え、幅広い世代に親しんでもらおうと現在、イベントを開催している。
同センターは旧秦荘町(現愛荘町)の文化芸術振興の拠点として、1995(平成7)年4月1日に開館。研修室や和室などの各種部屋を備えた文化ホールに加え、町立図書館も併設している。開館当初は直営だったが、2010(平成22)年からは町内の文化サークルなどで組織する一般社団法人「愛荘町文化協会」が管理運営を担っている。
9月6日に開催された児童書作家・杉山亮さんによる素話「ものがたりライブ」には、親子連れを中心に57人が参加。祖母と参加した川島ひまりさん(愛知川東小2年)といとこの中村彩花さん(同3年)は「お話がいっぱいで楽しかった。サインをもらって一緒に写真も撮ってもらえた」と笑顔を見せていた。
企画した愛荘町立図書館の司書、若林道代さんは「子どもも大人も夢中になって、お話の世界に引きこまれていた。言葉の楽しさも伝わり、あっという間の時間だった」と振り返る。
7日には、企画・脚本から演出、出演まで町民が中心となって手作りした愛荘むら芝居「愛知川宿 蝸牛庵(かぎゅうあん)」が大ホールで上演された。
13日には、愛荘町の伝承工芸「びん手まり」にちなんだ「ふしぎなモザイクタイルのワークショップ」が開催される。完成した作品は同センターで展示する。
13日・14日の10時~16時には、館内で「なぞとき宝探し」も開催する。参加無料。
直営時代から同センターに関わりがある同協会の事務局長、林定信さんは「町民の皆さんに愛され30周年を迎えることができた。これからは民間など多様な主体と協働した事業に力を入れて、町民と共に盛り上げたい」と意気込みを見せる。