
チャリティーロックフェス「Save the Birthday(セーブザバースデー)2025」が9月7日、荒神山公園(彦根市日夏町)で2年ぶりに開催され、2000人(主催者発表)の来場者でにぎわいを見せた。
会場ではボランティアスタッフが多数参加した(写真提供=ヤバ新)
同フェスは、自然災害などで苦しむ子どもたちの支援を目的に2010(平成22)年から開催しており、昨年は台風の影響で中止となったため、今回は2年ぶり13回目の開催となった。
参加の間口を広げ、参加者が自分で考えて行動してほしいという願いから、募金のみで入場無料の同フェス。約450万円の開催経費は、スポンサーやクラウドファンディング、グッズやドリンクなどの売り上げで賄った。
会場で集まった募金は、毎回、被災地の子どもたちを支援する基金や団体などへ寄付しており、今年は52万58円の寄付が集まったという。これまでの募金総額は430万円を超える。
会場では、全国で活動するアーティスト10組が出演した「メインステージ」、楽器店「Tied Music」(中央町)が手がける、彦根ゆかりのアーティストが出演した「俺たちのステージ」、彦根・長浜・愛荘の大学、高校の軽音楽部が出演した「俺たちのステージZ」の3ステージでライブが繰り広げられた。
今年の運営は実行委員7人とボランティアスタッフ約100人により行われた。石川県輪島市在住の鈴木淳一郎さんは、2015(平成27)年に初めて参加した際、雰囲気の良さに引かれ、翌年からボランティアスタッフとして関わっている。鈴木さんは「2年ぶりの開催がとてもうれしい。入場無料でこれだけのライブはなかなか見られない。セブザバは参加のハードルが低く、参加者に優しいフェス」と話す。
初回から実行委員長を務める田井中孝治さんは「昨年の中止からリベンジしたいと思い続けていたので開催できたことが何よりもうれしい。おかげさまで15周年を迎えることができた。来場者がチャリティーに興味を持ち、何かにチャレンジしたいと思うきっかけとなるフェスであり続けたい」と話す。