
「第1回五色百人一首彦根大会」が9月28日、彦根市武道場(彦根市京町2)で開催され、約60人が参加した。
決勝トーナメントでは、スマートフォンによるビデオ判定も行っていた
関西地区のクラブチームを中心に、京都・大阪・奈良・兵庫・滋賀の2府3県から、年長児~高校1年生の幅広い世代が参加し、熱戦が繰り広げられた。
「五色百人一首」は、小倉百人一首を20枚ずつ「青・桃・黄・緑・橙」5色に色分けしたもの。各色20枚に分けているため、1試合が約3分と短く、20枚ずつ無理なく覚えられるのが特徴。
初めての「彦根開催」の今大会では、青・黄・緑の3色のみの参加となった。参加者はこの3色の中から希望する2色を選び、色ごとに経験者部門と初心者部門に分かれて、予選と決勝トーナメントに臨んだ。上位入賞者にはメダルや賞状を贈った。
試合後には、参加者全員で「ひこにゃん」に会うため、彦根城を訪れる時間も設けた。
初めて大会に参加した城西小学校3年の山本彩稀さんは、2年生の時に国語の授業で五色百人一首と出合い、学校から配布されたチラシを見て参加したという。山本さんは「いつも一人取りばかりなので緊張したけど楽しかった。もっと練習して強くなりたい」と話していた。
大会を企画した実行委員の奈良県の小学校教員・梶野修次郎さんは「百人一首を通して子どもたちがつながり、集中力や記憶力も鍛えることができる。初めての彦根開催で、新たな参加者にも出会うことができた。また来年も彦根で開催したい」と話す。
同大会は、市内在住の冨田直美さんが「彦根で子どもたちが五色百人一首を体験する機会がほとんどない」と感じ、梶野さんに大会の開催を提案したことから実現したという。
冨田さんは「大会を彦根で開催することができてうれしい。これから彦根でも体験会などを行い、五色百人一首を広げていきたい」と意気込みを見せる。