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愛荘町・びんてまりの館で「びんてまり展」 刺しゅう体験や実演紹介も

びんてまりの館の小川亜希子さん(左)と若林道代さん(右)

びんてまりの館の小川亜希子さん(左)と若林道代さん(右)

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 愛荘町の伝統工芸品である「びん細工手まり」を展示する「開館25周年記念 びんてまり展」が10月5日、愛荘町立愛知川びんてまりの館(愛荘町市)で始まった。

びん細工手まり=「びんてまり展」

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 「びんてまり展」は例年12月に開催していたが、今年は愛荘町町制施行20周年と国スポ・障スポの開催に合わせて10月の開催となった。

 「びん細工手まり」とはフラスコ型のガラス瓶の中に、その瓶の口よりも大きな刺しゅうを施した手まりを封じ込めた愛荘町の伝統工芸品。丸くて中がよく見えることから、家庭円満の縁起物とされ、新築祝いや結婚祝いの贈り物としても親しまれている。一度は作り手がいなくなったが、「技術を途絶えさせてはいけない」という思いから、1974(昭和49)年に有志が集まり保存会を結成。現在は70人以上の会員が在籍し、その技術を受け継いでいる。2011(平成23)年には「愛知川びん細工手まり」として滋賀県の伝統工芸品にも指定された。

 同展では、保存会のメンバーが制作した約400点のびん細工手まりを一堂に展示している。中には、国スポ・障スポのキャラクターやアーチェリーをしている同町のマスコットキャラクター「あしょうさん」の刺しゅうが施されたびん細工手まりもある。制作工程を実演で紹介もする。

 来館者向けに手まりへの刺しゅう体験も用意しており、子どもから大人まで、保存会の会員の指導を受けながら楽しく刺しゅうに取り組む姿が見られた。体験者の一人は「思ったところから針を出すのが難しかった。いい体験ができた」と話していた。

 同館の若林道代さんは「たくさんの色・柄があるので楽しんでほしい。展示を通して数多くの人にびん細工手まりのことを知ってもらえれば」と来館を呼びかける。

 開館時間は10時~18時。月曜・火曜休館。実演紹介は10月5日、19日、26日の11時~と13時30分~。入場無料。10月26日まで。

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