
音楽やダンスを通じて福祉をより身近に感じてもらうイベント「We will help U(ウィー・ウィル・ヘルプ・ユー)」が11月1日、ひこね市文化プラザ(彦根市野瀬町)で開催される。
障害の有無は関係なく、誰もがやりたいことにチャレンジできるまちづくりを目指して活動している(写真提供=チームエンパワーメント)
当日は、3階メッセホールで地域の支え手やゲストを迎えて街づくりについて考えることをテーマにした講演会や音楽ライブ、2階研修室で物販や展示などを、それぞれ行う。
メッセホールでのイベントは2部で構成。第1部では、介護やタレント業に取り組む西田美歩さん、岩佐真悠子さんをゲストに迎え、さまざまな活動を通して介護や医療の魅力発信や、地域の支え手、さまざまなことにチャレンジしている人たちによるトークショーを開催する。参加者たちも交流できる時間も設ける。
第2部では障害の有無に関係なく、全員で音楽ライブを楽しむ「インクルーシブパーティー」を開催。社会福祉士として働きながらDJ活動を行うDJ施設長・馬場田晃一さん、ラッパーのmikatheblewwarkさん、医療・介護従事者で音楽活動を行うチームエンパワーメントのライブに加え、小学生によるボーカルとタップダンスを披露するユニットや、「和太鼓は世界をつなぐ滋賀夢プロジェクト」によるライブなどを繰り広げる。
主催は、多様な人々の個性を生かし助け合うまちづくりを目指して各地で活動している「チームエンパワメント」。これまで、障害の有無にかかわらず映画館で映画を楽しめる「インクルーシブシネマ」や、マルシェや音楽イベント、小学校などでの講演会を開いている。代表の田中孝史さんは「少子高齢化などが進む中、支え手を魅力的に伝えることで助け合いの輪を広げ、地域を丸ごと支えていきたい」と思いを語る。
介護や医療の仕事に携わる人などが、音楽やダンス、ライブペイントなどの表現活動を通して自分たちをポジティブに発信することで、支え手や「手伝ってみたい」と思う人を増やしたいと考えている田中さん。「その人が一生懸命取り組むことで、周りも励みになる。自分のやりたいことに一生懸命取り組んでいる表現者を見て、一歩踏み出す人が増えてほしい」と話す。
開催時間は、第1部・講演会=12時~16時(2,000円)、第2部・インクルーシブパーティー=17時~20時30分(1,500円)。両方参加の場合は3,000円。2階は入場無料。