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彦根で「大かっぱまつり」 皿回し大会やヤングケアラー支援企画も

(左から)角田涼太さん、前田友晴さん

(左から)角田涼太さん、前田友晴さん

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 ヤングケアラーへの支援の輪を広げるきっかけ作りを目的としたイベント「大かっぱまつり」が12月6日、滋賀銀行旧彦根支店(彦根市銀座町)で開催される。主催は、ヤングケアラーの支援事業などを展開するNPO法人「芹川の河童(かっぱ)」(河原)。

「カッパトーク」カード。裏面には電話番号も記されている

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 来場者がイベントでの「楽しい体験」を通じて、自然な形でヤングケアラーについて知ってもらい、当事者である子どもたちに相談場所や居場所があることを伝えることを目指しているという同イベント。開催は今回で2回目。

 オープニングでは、公募で決定した「芹川の河童」のイメージキャラクターを発表。13時からは、シンガー・ソングライターで映像作家の秋道夜(あきみちよる)さんによるスペシャルライブを行うほか、15時からは、丸ちぇろさんがジャグリングや曲芸などの大道芸ショーを披露する。スライム作り、スーパーボールすくい、レトロゲームコーナー、みんなの駄菓子屋などの屋台やキッチンカーも並ぶ。

 カッパの頭の皿にちなんだ「かっぱの皿回し大会」も開催。個人戦は長さを競う「持久部門」と技を競う「トリック&チャレンジ部門」を用意し、4人チーム戦で皿を何枚受け渡せるかを競う「リレー部門」を設ける。大会参加者には賞状と皿回しセット、当日使える昼食券を進呈。午前中には、スタッフが皿回しの手ほどきを行い、練習タイムも設けるため、初めての人でも挑戦できるという。

 併せて、ヤングケアラーを知る特別企画展「ケアする人のケア きょうだい児編」を同時開催。滋賀県立大学4回生で、きょうだい支援団体「つなぎのね」代表の前田友晴さんが、自身の「きょうだい児」としての経験や心情を包み隠さず描いた読み物を展示する。

 当日は、ケアラーとして頑張っている子どもたちが気軽に相談ができるよう、窓口の電話番号を記載した「かっぱトーク」のカードも配布する。

 担当の角田涼太さんは「皿回しはいつも大盛況で、みんなで皿回しの練習をしていると一気に距離が縮まる。うまく皿が回ったらうれしさが倍増。ぜひ挑戦してみてほしい」と呼びかける。ヤングケアラーは「分かりにくい存在」と指摘した上で、「イベントを通して、楽しみながらヤングケアラーのことを知ってもらい、同時に、相談場所や居場所があることも知ってもらえれば」と話す。

 開催時間は11時~16時。入場無料。

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