多賀町の多賀大社で節分の2月3日、恒例の節分祭が執り行われ、多くの参拝者で境内はにぎわった。厄よけと招福を願うこの神事には、還暦を迎えた奉仕者計122人が参加した。
今年の奉仕者は午前の部に81人、午後の部に41人が参加し、参拝客に福を分かち合った。戦国時代、豊臣秀吉は多賀大社への信仰心が厚く、庭園を寄進したとされる。そのため、今年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」に出演する俳優の佳久創さんや坂井真紀さんも奉仕者に名を連ねた。
節分祭では本殿での祭典後、境内の特設舞台で神事に花を添える奉納行事として、鳥取県の因原神楽団が登場。勇壮で力強い舞を奉納し、古来より伝わる神楽の魅力を披露した。
その後、奉仕者たちが登場し、片岡秀和宮司が矢を放つのを合図にスタート。巫女(みこ)の「鬼は外、福は内」と威勢のいい声が響く中、福豆と福餅がまかれ、参拝者たちはわれ先にと手を伸ばして「福」を手にしながら、それぞれの思いを胸に新しい春の訪れを感じていた。
午前と午後の部にまかれた福豆は計約1万袋、福餅は計約50キロ分で、会場は終始、活気に包まれた。彦根市内から訪れた女性は「皆さんから福を頂いたので、帰宅したらその福をほかの人に渡そうと思う」と話していた。