見ず知らずの子どもたちに絵本や児童書などをクリスマスに届ける社会貢献プロジェクト「ブックサンタ2022」が11月1日、「平和書店ビバシティ彦根店」(彦根市竹ケ鼻町)と「平和書店アル・プラザ彦根店」(大東町)で始まった。
経済的理由や病気、入院、災害による被災などで、クリスマスに厳しい環境に置かれている全国の子どもたちに本を届ける同プロジェクト。今年は全国47都道府県779店で実施され、彦根市内では2店舗が参加する。昨年は約2万人が参加し、全国で約3万5000冊の本が寄付された。
子どもに贈りたい本を書店で購入し、レジで購入した本を寄付することで誰でもプロジェクトに参加できる。本はプレゼント包装し、チャリティーサンタをはじめ全国のNPOが連携して困窮する子どもたちに届ける。本を寄付すると「お礼のステッカー」と「サンクスレター」が進呈される。サンクスレターに記載されているURLにアクセスすると、本を受け取った子どもたちの感想を見ることができる。
平和書店ビバシティ彦根店の西村圭店長は「受付開始から多くのお客さまに参加していただいている。寄付されたきれいな本をクリスマスに届けることができることをうれしく思う」と話す。
ブックサンタプロジェクトリーダーの清輔(きよすけ)夏輝さんは「絵本や児童書は子どもから大人まで夢中にさせる存在。一冊の本との出合いで、子どもたちが『将来やりたいことの方向性が見えてきた』という話を保護者の方から聞き、本の持つ可能性に年々気付かされる。皆さまが選んだ本を、子どもたちが楽しみにしているクリスマスの日にプレゼントとして届けるので、協力いただければ」と呼びかける。
受け付けは12月24日まで。