JA東びわこの直売所「美浜館」(彦根市石寺町)で今年も、滋賀県の伝統野菜の赤カブ「万木(ゆるぎ)かぶ」の天日干し作業「はさがけ」が始まった。大根も干されており、赤カブと白い大根の紅白と葉の緑色が「はさ」を彩る。
「かぶらのはさがけ」はかつて湖岸沿いで見られ、この時季の風物詩として知られていた。近年では見られなくなったが、この風物詩を残そうとJA東びわこが2018(平成30)年、美浜館に「はさ」を設置し「はさがけ」を行っている。11月25日には、老朽化により新たに設置した高さ3.3メートル、幅15メートルほどの金属製の「はさ」に、愛荘町などで「万木かぶ」を生産している生駒善文さんが束にした赤カブを手作業で次々と干していった。カブは5日間ほど干し、随時新しいものを干していく。
生駒さんは「昔ながらの味を若い人たちにも知ってほしい。お酒にもご飯にも合うので、たくさん食べていただければ」と話す。
同店での「はさがけ」は12月中旬まで。