愛荘町立愛知川びんてまりの館(愛荘町市)企画展ギャラリーで12月3日、愛荘町の工芸品「びん細工てまり」を展示する「開館22周年記念 びんてまり展」が始まった。
「びん細工手まり」はフラスコ型のガラス瓶に、その口よりも大きな手まりを封じ込めた愛荘町の工芸品。2011(平成23)年に「愛知川びん細工手まり」として滋賀県の伝統工芸品に指定された。一度作り手がいなくなったが、「技術を途絶えさせてはいけない」と1974(昭和49)年に有志たちが保存会を結成。現在70人が在籍し、伝統を守り継承する活動に取り組んでいる。
同展では保存会メンバーが制作した約400点のびん細工手まりを展示し、制作工程を映像で紹介。色とりどりのびん細工手まりが並び、訪れた人の目を楽しませている。
同館の小川亜希子さんは「一点一点の多様なデザインと絶妙な色合いを楽しんでほしい。色鮮やかなびんてまりで、少しでも皆さんの気持ちが華やかになれば」と来館を呼びかける。
開館時間は10時~18時(最終日は15時まで)。月曜・火曜休館。入館無料。12月18日まで。