
第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」の総合開会式が9月28日、平和堂HATOスタジアム(彦根市松原町)で開催された。滋賀県での開催は1981(昭和56)年の「びわこ国体」以来44年ぶり2度目となる。
式典開始前に行われた「ウェルカムフェスタ」では、100人を超える迫力あるダンスパフォーマンスや大会イメージソング「シャイン!!」の披露により、会場が一体となった。
滋賀県ゆかりのアスリートである桐生祥秀さん、大橋悠依さん、松田宣浩さん、宇田秀生さんと小学生たちがバトンをつなぐ「うみのこリレー」が行われ、子どもたちと観客の声援が響き合い、式典の雰囲気を一層盛り上げた。
開会式では、天皇皇后両陛下がご臨席の下、全国から集まった選手など約2500人が入場行進に参加。各都道府県の選手たちが笑顔で手を振りながら入場すると、スタンドから盛大な拍手と声援が送られた。
県内19市町で採火された炬火は、桐生祥秀選手、大橋悠依選手らが、採火を行った市町の子どもたちに伴走し、炬火台に点火。会場は大きな拍手に包まれた。
「湖国の感動 未来へつなぐ」をスローガンに掲げた今大会。琵琶湖をイメージしたダンスパフォーマンスや、観客と一体になったコール&レスポンス、青いタオルを掲げてスタジアム全体を琵琶湖に見立てる演出など、湖国・滋賀を全国に表現し、選手らにエールを届けた。
国歌独唱を担当したのは、滋賀県出身の歌手、西川貴教さん。「生まれた街、彦根で国歌を歌わせていただいて光栄」と喜びを語った。
エンディングプログラムでは西川さんによるミニコンサートも行われ、「これから頑張る選手の皆さんに届けたい」との思いを込めて選曲した「HEROES」を含む3曲を熱唱し、会場を盛り上げた。
市外から観覧に訪れた家族は「滋賀県で国スポが開催されるとのことで、貴重な機会なので見に来た。天皇皇后両陛下や有名人にお越しいただいたのもとてもうれしい」と笑顔を見せた。
国スポは10月8日までの11日間にわたり開催。県内各地の会場で、さまざまな競技が繰り広げられる。